新年の声が聞こえてはや11日、気持ちも新たに今週から本格始動しております!
今年もよろしくお願いいたします!!
さて、今年の1月30日で創立10周年を迎えることを先日気が付きました(;^ω^)
というのも、設計事務所は登録してから5年ごとに更新手続きが必要なのですがそろそろ2回目の更新準備をしないと、と作業をしているときに気付いたわけでございます…
大学を卒業してから15年の修行の後2008年に独立して、がむしゃらに走ってきました!
がむしゃらに走ってこれたのは、私の努力ではなく、言うまでもなく1軒1軒 私に託してくださったお客様方のおかげですし、本当に感謝の気持ちに尽きます!!
5年目の2013年には首の手術で入院してしまい、お客様に心配やご迷惑をおかけしてしまったこともあったと思います。スタッフにも助けられました。建築家というと一人の個性が先行しているイメージを持たれますが、やはりみんなに支えられてやってこれたのだなと改めて実感しております。
建築を取り巻く環境もずいぶん変わってきたと思います。
特に震災以降は、建築を作る意味を常に問われていると思いますし考え続けていかなくてはと!
最近読んだ本の中にこの10年で人を取り巻く情報量はインターネットやSNSの普及で530倍にもなったそうです。
情報があふれ便利になった分、いろんなものが見極められる資質が問われているようにも思います。 建築でもそうですが、一度情報として取り入れた後に自分の中で咀嚼することがとても大切ですね。
またこの10年は、『人を幸せにする建築』を創りたい!との想いでいざ事務所を始めたのですが、「想い」と「現実」の廻間で悩み続けてきた時間だったとも言えると思います。
建築にはデザイン・構造・環境・設備・法律・施工・予算etc…様々なハードルを越えた先に初めて現実のものとして立ち現れます。
そしていったん完成した建物は、もちろんクライアントと共に時を過ごすことになります。
(クライアントの為に設計していますから当たり前のことですね)
設計中は深読みしすぎるくらいクライアントさんと周りの環境やディテールの事も考えますが、コストなどのバランスを考えて建築を実現していく過程の中で最良のベストな選択ができたかどうかを今も内省し、お客さんに喜んでもらえるか心配になる時もあります。
『人を幸せにする建築』とは?
ずいぶんと大それた命題を掲げたわけですが、具体的にはどういう事なんだろうと考えた時に、ここ数年の中で意識していることに気が付きました!
それは
『心に残る何気ない日常』のお手伝いをしているのだ! という事です。
お家で家族が育ち、日向ぼっこをしたり、病院では患者さんに緊張感を与えない落ち着ける場を提供したり、事務所で働く人にとっても効率だけではなくリラックスした場も欲しいし、人のいる場の器を作るだけではなくて、その場の空気感のようなものが
『心に残る何気ない日常』として愛される建築には必要なのかなと考える様になりました。
まだまだ、道半ば、嬉し(苦しい?)悩みは続きそうです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
TSCアーキテクツ 田中義彰
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