2020年1月17日金曜日

愛知まちなみ建築賞に選ばれました


当事務所が設計させていただいた『たけなか外科内科こどもクリニック』が
第27回愛知まちなみ建築賞に選ばれました!
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koen/machiken200117.html

愛知の「まちなみ」及び「建築」をけん引していく作品として社会的貢献度が高いと評価されました。 
設計者だけではなく建築主(竹中拡晴先生)・施工者(東海インプル建設株式会社)と共に表彰されるので特にうれしいです。
これからもていねいに真摯に建築と向き合っていきたいと強く思います。 

表彰式&作品発表は、愛知芸術文化センターで2020年1月30日(木曜日)午後2時30分からとなります。 作品受賞者を代表してショートプレゼンをさせて頂きます。

一般の方も参加できますので、お時間の許す方はぜひお越しくださいませ。

― project story ―
クライアントは木の温もりを感じる建物を求めていた。
これは単に木造にして欲しいということではなく、機能や防火性能・耐震性を満たし、木を感じる空間が患者を癒す場になって欲しいという願いであった。
そこで我々はプランの自由度や法的要求、構造耐力・防火性能も満たす為に鉄骨造の準耐火建築とし、外装や内装、一部には構造材の補助として木材を多用する計画とした。
そして内部での活動や素材感が街へ溢れる様に大庇を設置した上でガラス開口で内外を繋ぎ、「温もりのある透明性」を持った開放的なクリニックを実現しようとした。
―繋がりのある構え―
治療を支える病院は、機能性と効率性を高めるために、病院内部は人工的な材料に覆われ、自然の色彩や素材感に乏しい空間となりがちで、人間としての日常感覚から遠ざかりつつある。
病院という建物こそ患者さんがストレスを感じず、安心感に包まれながら前向きな気持ちで過ごせるような、より快適な環境づくりへの配慮が求められていると考えている。
本計画では木の素材をふんだんに使い、透明性をもったL字の吹抜空間が街や社会と繋がる仕掛けとなり、大庇が人々を受け入れ、内部空間での営みが木の温かみを通して表出することを考えた。
木の大きな庇は、患者を迎え入れ、外にいても守られている縁側のような空間をつくり、街との繋がりを表明している。
屋内においては接道側に沿ってL字の吹抜を計画することで、1階の待合室と2階のリハビリ室やカンファレンスホールとの繋がりをつくり、吹抜沿いに設けたL字の小屋根が半屋外的な雰囲気を持ち込むことで街との関係性を更に強めている。
大きな庇とL字の吹抜はクリニックと街の境界にグラデーションを生み、建物の機能と社会を結ぶ精神的な中間領域にもなっている。また、木材を多用することで温かみのある雰囲気をつくり、2階のL字の吹抜を大胆なトラスとすることで、構造としての建築を現し、また人々を惹きつける仕掛けにもなっている。隣に建つ調剤薬局も木の外観として、「風景」に馴染んでいく事を考えた。
温かみのある透明性を持ったこの建築が空間を繋ぐだけでなく、社会との接点となり地域と繋がり続ける構えであって欲しいと願っている。


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